マケドニア クルセボ / Macedonia Krushevo ってどんなところ?
 

マMacedonia Krushevo
マケドニア クルセボ テイクオフ

■ フライトエリア/ Flying area

競技はマケドニアの中央やや南西部で行われます。このエリア(ペラゴニア)は国内最大級の盆地になっており、北・東・西の3方は山々に囲まれ、南側はギリシャ方面に開けているため、典型的な地中海性気候の影響をマイルドに受けるエリアになっています。

■ テイクオフ/ Take off

大会事務局のあるクルセボから約2km地点にある海抜1450mのテイクオフには舗装道路でアクセスでき、ハンググライダーを150機も広げることができます。そこから北東、東、南東方向にテイクオフすることができます。テイクオフ地点は乾燥していて草は点々としか生えていません。メインとなるテイクオフ(日程の9割で使用)は綺麗に整備されており、テイクオフの障害となるものはありません。周りは木々で囲まれており、ブリーフィングは快適な木陰で行われます。テイクオフ周辺では常に上昇気流が出続けているので、選手はスタート時間まで上空で簡単に待機できます。

テイクオフは見晴らしの良い山のピークに位置するため、選手がスタートする様子から上空の混雑状況まで、手に取るように観察できます。選手たちは、3つのレーンから同時にテイクオフすることが可能です。

■ ランディング/ Landing

メインのランディング場は傾斜がなく広いため、非常に安全です。また、盆地内には緊急着陸できる広い場所も豊富にあります。私有地もありますが、柵はほとんどありません。もちろん作物に被害を及ぼさないよう注意する必要はありますが、基本的に地主の皆さんは優しく、協力的な方ばかりです。

Macedonia Krushevo
マケドニア クルセボ テイクオフ

■ 2015年のプレ大会参戦日記 by冨原さん

「マケドニアに行きました」って言うと「何処?」という質問が半分、「それってアレキサンドリア大王の生まれた場所?」っていう質問が半分。昨年(2015年)世界戦のプレ大会に参加しましたが、そんな機会でもなければ先ず行くことがない国、マケドニア。(英語ではマセドニアと聞こえる。)
「なんでこんな場所で世界戦をやるんだ!」不満は私ばかりではなかった。ヨーロッパのフライヤーも来るだけで大変。ボスニア、コソボ等「内戦は終わったの?治安が悪いのでは?」そんなイメージのある国々を彼らは陸路で通過しなければならない。

昨年、この地でFlexibleのプレ・ヨーロッパ選手権とRigidのプレ世界選手権が行われた。エリアは京都盆地のような、南側が開けた大きな盆地からなる。競技の殆どは盆地の縁の山並みか、盆地内の平地部で行われる。

Macedonia Krushevo

大会本部となる宿泊地のホテルは山頂付近に位置する。TOまですぐ。なんてハングに適した場所なのだろう。

Macedonia Krushevo

Macedonia Krushevo

競技の行われるKrushevoは、地中海(アドリア海)から150kmほどの内陸に位置し、雲底は高く3,000mまで到達する。川の合流する地点にサーマルが出る等、教科書的なエリア。

Macedonia Krushevo

降りる場所は平らで安全、道も適度に縦横に走り、回収の心配もあまりない。
私事ですが、数々の世界大会に出て思ったこと。
「日本の選手は、世界戦で勝てるわけがない。」
何故なら、海外で行われている世界戦に出場する上位選手は、皆そのエリアを熟知しているからだ。海外では、毎年同じ場所で同じように大会が行われている。それらのエリアで世界戦が順繰りに開催されている。

日本で言えば、足尾、板敷、西富士、竜門だろうか。上位選手はそれらの大会の常連だ。そこで勝つためには、よっぽど飛び抜けた実力がない限り、そのサークルに入らないと戦えない。

2014年、フランスのアヌシーで行われた世界戦に参戦した時のこと。毎日新しい山並みを飛び、少しずつ慣れていくのがやっと。エリア内をようやく網羅した頃には大会は終わっている。それがいつものパターンだ。
ところが今回は違う。前世界選手権者のティムにしても、マケドニアは数本飛んだことがある程度。そしてエリアは、地形的には簡単で、足尾の西の平地を飛ぶようなもの。足尾を拠点とする我らが4人の代表が得意とする条件である。つまり圧倒的な地の不利さはない。

日本選手権5連覇中の板さんには、心から言いたい。「目指すべくは優勝!」そして上位を狙える代表選手たち。
時差-7時間、日本での観戦には丁度良い時間。みなさん、応援しましょう。