ブラジル ブラジリア / Brazil Brasilia ってどんなところ?
 

brasilia launch
ブラジリア テイクオフ

■ フライトエリア/ Flying area

競技は、首都のブラジリアから北東に70km程行ったところにある台地の境目から飛び立って行われます。そこからブラジリア方向にあるゴールに向かって、その日の気象条件に合わせて決められたターンポイントを経由し、約100km前後の距離のレースを行います。競技が行われる8月は、ブラジルでは冬にあたりますが、気温は約20〜26度で湿度が低く、とても過ごしやすい気候です。

ブラジリアテイクオフ「RAMPA」

ブラジリアゴール「ESPLANADA」

■ テイクオフ/ Take off

テイクオフは、海抜1240mで台地の上あり、東を向いています。この台地は基本的に海抜1000m以上あり、南北に50km以上に渡って続いています。台地の下は海抜600m〜700mです。周りには目立った山はなく、この高度差のある台地を使ったタスクが組まれます。テイクオフ周辺の風はいつも強く、出ればすぐ持ち上げられるように上がります。テイクオフするレーンが4つあるため、選手が出るのも早く、スタート直前には1つの上昇気流の中に40機以上の機体が集まる場面があるほど、ほぼ全員の選手がスタートまで空中で待機することが出来ます。

■ ランディング/ Landing

メインランディングはありませんが、牧草地とあまり草の生えていない荒野が広がっており、傾斜もほとんど無いため、どこでも安全にランディングすることが出来ます。ただ地面は乾燥しているため非常に硬く、点々とある大きく硬い蟻塚には少し注意が必要です。

■ 2016年 プレ世界選手権参戦日記 by 名草

どうも、皆さんこんにちは!近畿大学 4年生の名草 慧です!昨年の休学中に、僕にとっては初の海外戦となったプレ世界選手権 in ブラジリアに出場してきました。そこで、今年の8月にその世界選手権の本選を迎えるにあたって、僕は日本代表選手ではありませんが、一緒に応援していただける他の皆さんにもワクワクしていただけるように、少しエリアの特徴を僕の感想を含め、ご紹介させていただきたいと思います。

ブラジリアで世界選手権が行われるのは2003年以来。ブラジルの選手以外は飛びなれたエリアというわけではありませんでした。慣れてないという点では他の海外選手と同じ条件なので、いっちょ暴れてやるぜ!と意気込んで挑みました。そしてたどり着いて初めに驚いたのがテイクオフ!ほぼ崖!それに強風!この大会は山から飛ぶのではなく、高度差約600mある台地の境目から飛び立ちます。


左側が台地の下、海抜600〜700m。右側が台地の上、海抜1000〜1200m。

斜面はなだらかではなく降りる道がないため、ぶっ飛ぶと回収に4時間以上かかり、さらに下には毒ヘビやヒョウがいるから気を付けてね!と言われ、飛ぶ前から驚きまくりでした!でも実際飛んでみると、テイクオフも3歩ほどは走ることが出来るため、それほど難しくなく、サーマルも豊富なので大会中ほとんどの選手がぶっ飛ぶことはありませんでした。それよりも飛んでいるときに一番注意しないといけないのは、高度制限でした。航空機の関係で海抜2745m(めっちゃ中途半端)の高度制限があり、これを超えると一発で0点になってしまいます。しかし雲底は3000mほどにあるため、高度制限付近のリフトが最も強く、2600mで上げるのをやめてグライドしても2700m以上まで上げられてしまうことも多々ありました。(実際毎タスクで3,4人が0点になっていました。)本選では更に厳しくなり、ある高度から減点が始まり、2745mになったら0点となるそうです。飛んでいて僕が感じたエリアの特徴として、台地の境目を飛んでいても、その境目があまりにデコボコしているせいか、風が斜面に向かって吹いていても、龍門山や西富士のようにリッジでガンガン落ちずに進めるという雰囲気はありませんでした。シンクが強いところも多く、しっかり上げて進まなければ行けませんでした。他には台地の上と下で飛んでいる時の対地高度が大きく違うため、リフトの強さも変わり、台地の上の方が下に比べてリフトの強さが1〜2m/sほど弱く感じました。そうした特徴を知らず、まだまだ下手くそな自分は台地の下に降りてしまって夜まで何もないブラジルの荒野で待ち呆けたり、早々に牧場に降りてしまって牛に翼端をペロペロ舐められたりしました!変な所に降りてしまうと大変ですが、その分一緒に降りた人がいれば、その人と仲良くなれてとても良い思い出になりました。


台地の下からの景色


台地の上にあったとある牧場。右翼端がベトベトに、、、

この大会の醍醐味の1つは、ブラジリアの街のど真ん中に設定されたランディング、ESPLANADAにゴールすることです。ブラジリアの街を囲うようにある幅5km以上の湖を超え、ブラジリアの街を目下にゴールした時の感動と達成感は一生忘れることはありません!ただその湖を超えるのには勇気が必要でした!いくら高度に余裕があっても、よほどの強靭なメンタルがないとベースバーを引き込むことは出来ません!(笑)応援して見ている側もきっとドキドキものだと思います!


ブラジリアの街のど真ん中へファイナルグライド!

こうしたブラジルのエリアの特徴を各国の代表選手はどうやって飛び進むのか、日本代表の皆さんはどう攻略するのか!今からライブトラックを見るのが楽しみです!皆さん、一緒に全力で応援しましょう!! 以上、名草でした!